(生〇) 爆裂犬(2/2)
「なるほど。そうだな。行ってくる。もし、それでもだめだったら、また来る」
「来ても無駄だよ。あら、行っちまった」
レカンは飛び出していった。たぶんツボルトに向かったのだろう。恐るべき行動力だ。狙って〈爆裂剣〉を手に入れるつもりだ。普通はそんなことはできないのだが、レカンは普通の冒険者ではない。
「よっぽどエダちゃんの涙がこたえたんだろうねえ。ふふ。その点じゃ、あたしの狙い通りだったわけだ。まあ、幸せになんな」
だが、〈爆裂剣〉とマケンの魔石で、そのイヌとやらができなかったら、レカンはまたシーラのもとに来るだろう。そのときはどうしたらいいのか。
この老賢者にもその答えはなかった。