第八话「天才料理人シロ 暴帝ティレアと会う」(3/4)
「そうだよ。お前だ。確かシロって言ったっけ?」
「はい、シロです。え、えっと、あなたは――」
「アタイはジャンだ」
そう、ジャンだ。
モチキチ達の一派に加わらず黙々と料理をしていた。
「それでジャンさん、僕に何かご用ですか?」
「ご用って、お前……状況わかっているのか? 厨房の端っこでごそごそ何かやってたみたいだけどよ。厨房に来てまじめに料理しないと、本当に罰を受けるぞ」
「で、でも、僕は獣人で厨房に近づくなって――」
「そんなの気にするな。アタイだって元は奴隷だ。ここで気にするのは、料理の腕だけだろうが。出自は関係ない」
赤毛の少女ジャンは、そう言い放つ。
口は乱暴だけど、これって僕を心配してくれたんだよね。
嬉しい。村ではこんな優しさに触れることはめったにないから。
「優しいですね。僕なんかのためにありがとうございます」
「ば、ばっか。そんなんじゃねぇよ。アタイは、ここで一番の料理人って示さないといけねぇんだ。不戦敗する奴がいたらだめだろう」
ジャンさんは、顔を赤らめながらそんなことを言う。
「ジャンさん、でも、大丈夫です。料理は完……(內容加載失敗!請刷新或更換瀏覽器)